放課後の魔術師1 オーバーライト・ラヴ

北凰学園2年生の播機遥は、新学期の桜の下で転校生らしき男子、秋津安芸と出会う。
遥はどこか超然とした安芸に惹かれたが、安芸は同じ17歳ながら遥のクラスの担任として赴任してきた教師だった。
しかも安芸は論理魔術師という人とは違う存在で、遥は彼らの戦いに巻き込まれてしまう。

安芸が遥に対してホームズっぽいやりとりする導入部で、ついミステリーかと思って読んでしまったけど、直球のアクション小説だった。
論理魔術師なんて癖のある単語を使うから、ジョジョ奈須きのこ的な世界感と思いきゃ、力対力のバトルものだし、意味ありげなエピグラフじみた章立ても、クライマックスで少し驚いたものの、よく読めば、あの一章だけで他は関係ない事に気付いて、少し拍子抜けした。
でも安芸と遥の掛け合いのような台詞回しはリズムがよくて好き。
どうしても長谷敏司円環少女を思い起こしてしまうのは仕方がないか。