フリーター、家を買う。
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/08
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 240回
- この商品を含むブログ (194件) を見る
武誠治は就職した会社に馴染めず、三ヶ月で辞表を提出、いつのまにか引きこもりに近いフリーターとして過ごしていた。
ある日、母親が部屋まで持って来てくれるはずの食事がインスタントのカップ麺になった事に腹を立て、居間に降りると嫁いだ姉の亜矢子が待っていて衝撃の事実を告げる。なんと母親の寿美子が心を患い、重度の精神病に掛かっていたのだ。
亜矢子は不甲斐ない誠治と父、誠一を罵倒し、何故寿美子が精神病に掛かったのかを説明した。
誠一の酒癖の悪さが近所に広まり、武家は町内で村八分どころか、虐めの対象となっていたのだ。
何も気付いていなかった誠治は自らを恥じ、一念発起し、母親のために働く事を決意する。
軽く読み始めたら、いきなり重たいテーマで少々焦った。
でも引きこもりが前向きになるとしたら、これぐらいの状況じゃないと無理かなと、変に納得した。
中盤からは面接マニュアルが続き、後半は有川節ともいえるラブコメに突入と、かなりお腹一杯になる作品。
きちんとした就職活動をした経験がないから、この面接マニュアルは勉強になった気がする。