プリンセス・トヨトミ

プリンセス・トヨトミ

プリンセス・トヨトミ

会計検査院第六局副長の松平一は、大阪出張の新幹線車中で部下の鳥居から子供の頃に富士山の麓で巨大な十字架が連なっている風景を見たと話される。松平も幼少の頃、夜中に赤く燃える大阪城と大通りを埋め尽くす大人達の行軍を見た事があり、翌朝家族に話すと誰も取り合ってくれなかった記憶があった。府庁の検査が終わった後、松平は部下の鳥居と旭に社団法人OJOの検査を指示するが連絡したはずのOJOは不在、数日後松平が一人で向かったOJOには予期しない人物が待っていた。
一方、大阪の空堀中学に通う真田大輔は幼なじみの橋場茶子と榎木大明神に最後のお願いをしていた。
大輔は幼い頃から願っていた女の子になりたいという願いを止める事にしたからだ。大輔は女の子として生きるためにセーラー服を来て中学に通う事に決めたのだった。自分の思うように生きようと決めた大輔だったが、不良でヤクザの息子蜂須賀に目をつけられてしまう。ボロボロにされた大輔を見た茶子は蜂須賀の組事務所に殴り込みに向かう。

これから驚天動地の話(言い過ぎ?)が待ってる訳だけど、インパクトがある割りに、最後が尻すぼみというか。
会計検査院とOJOの対決をもっと鮮明にしてくれた方がラストは盛り上がった気がするな。たぶん鳥居が最後で活躍しなかったのが心残りなのかも。鳥居絡みの伏線はすべて置き去りになってるしなぁ。十字架とかインクの嗅ぎ分けとか。