ハローサマー、グッドバイ

ハローサマー、グッドバイ (河出文庫)

ハローサマー、グッドバイ (河出文庫)

政府高官の息子ドローヴは、夏季休暇のため港町パラークシを訪れる。ドローヴ去年の夏季休暇で知り合った少女ブラウンアイズに会うのを楽しみにしていた。しかしパラークシは自国エストとアスタとの戦争の影が落ち、町の人々と政府が主導する缶詰工場に詰める軍人たちの間にだんだんと亀裂が入り、きな臭い匂いが漂ってきていた。北の海水が干上がるために起きる粘流がパラークシに入り、二人が再び出会い愛し合う、ひと夏の物語。

出来のいい叙述トリックのミステリーを読まされた後ぐらいの驚き。最後の1ページで、そうだったのかと何度も唸ってしまった。

SFはこういう世界を見せてくれるから、やめられないな。
イデアなんてものは、いたるところに転がっているものだと思わされた。
オススメ。