H+P−ひめぱら−③

H+P(3)  ―ひめぱら― (富士見ファンタジア文庫)

H+P(3) ―ひめぱら― (富士見ファンタジア文庫)

現代から異世界のトレクワーズ王国に召喚され、王国の為に5人の王女とお世継ぎを作らなければいけなくなった高校生、神来恭太郎。第四王女アルトは、魔力の少なさが引け目になって、なかなか自信が持てず、恭太郎ばかりか姉妹に対しても積極的になれない。このままだといけないと思い、姉や妹の真似をして恭太郎に迫るがことごとく失敗してしまう。前の旅行で媚薬を手に入れたアルトは、自分を好きになってもらうために城内の水道水にその媚薬を混ぜてしまう。


ライトノベルのエロ表現のハードルが徐々に低くなっているのは、ジャンルの成熟を考えると普通の事なんだけど、昔からライトノベルを読んできた者からすると、隔世の感がある。
ヒロインの自慰行為から始まるライトノベルが出てくるなんて想像もしてなかったよ。
かといって美少女文庫のようなアダルト小説にもならなく、全体的には王道のラブコメという座りの悪い小説になっている。バランスは悪いんだけど、この痒いところに手が届かないあたりが逆に次の展開を期待してしまうのかも。
とりあえず変な小説であることは間違いない。