三匹のおっさん
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/03/13
- メディア: 単行本
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定年退職で系列会社が経営するゲームセンターに嘱託として働くことになった清田清一。剣道の師範をしていた道場も退職と合わせたかのように生徒が辞めて行き、甘やかして育ててしまった息子夫婦に道場をたたんで、ピアノ教室に改装しないかと言われる始末。幼なじみの重雄がやっている居酒屋で、もう一人の幼なじみ則夫と愚痴っていると重雄から暇なら三人で町内の私設自警団を組まないかと誘われる。
爺さん達の痛快活劇。
町内限定で、出来る範囲でしか人助け出来ないというのはいい設定。
全体的に甘々な話ばかりだけど、飼育係の小学生につれない教師のような助けようのない出来事もしっかり押さえているのが悪くない。
信頼だけではどうしようもない事もあるけど、信頼しなきゃ始まらないというわかりやすいメッセージがすっと入ってくる。
それにしても爺さん達の話なのに孫達の恋愛模様を入れてしまうのは有川浩らしさというか、病気というか。