C3-シーキューブ-Ⅲ
- 作者: 水瀬葉月,さそりがため
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/04/10
- メディア: 文庫
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夜知家に放浪していた人形原黒絵が戻ってきた。完全に呪いが解かれたという黒絵にフィアは興味深々。地元で散髪屋を開き、商店街の店主達と仲のいい黒絵に憧れに似た感情を覚える。しかし黒絵は一人で帰ってきたわけでなく、呪いを肯定するビブオーリオ家族会のシスターアリスという厄介な人間まで連れて帰ってきた。春亮やフィアはクラス委員長であり研究室長国室長の妹、上野錐霞に応援を頼むが、日村から自分の恥を春亮に伝えると脅迫されてる錐霞は協力出来ないと断る。狙いを黒絵からフィアに変えたアリスは黒絵と春亮を人質に取り、フィアに選択を迫る。
呪いの肯定=宗教、つまり呪いの道具=神というのは納得できる。神に祈るというのは、それが世界平和だとしても呪いの一つだと思う。
一方で春亮の仲間達というのは、懺悔する罪人という設定なんだろうな。今回は錐霞がメインだっただけに特にそう思う。
神様の愛から除外されたモノの話だから、神様に懺悔できない代わりに、春亮に罪を告白して許しをもらう。
アリスが望むビブオーリオ家族会は一つのユートピアだけど永遠の停滞でしかない。その意味では告解という行為は良くも悪くも前へ進めるシステムだと思える。
なんて事をだらだら考えた。