恋文の技術

恋文の技術

恋文の技術

能登半島にある実験所へクラゲを研究するために訪れた守田一郎。教授に言われ、渋々能登にやって来た守田は、友人や家族達と文通する事で気晴らしをすることに。同窓小松崎の恋愛相談や妹への説教、家庭教師をしていた間宮少年への指南、はては作家で先輩の森見登美彦との愚痴のなすり合い、研究室の女帝大塚女史との丁々発止と、次々に手紙を書くが、片思いの相手伊吹さんへの恋文はなかなか書く事ができない。文通武者修業と称した能登と京都の手紙の往復は晩秋の大文字へと向かう。はたして守田は恋文を書けるのか。

笑った。
ほんと面白かった。「おっぱい万歳」のくだりはゲラゲラ笑った。
書簡小説という体裁だけに、ミステリー的な要素もあるだろうと読んでたのに見事に騙された。
笑って、驚いて、切なくて本当に良い小説でした。
これはオススメ。