狼と香辛料Ⅷ・Ⅸ 対立の町

狼の骨の情報を求め、港町ケルーベに着いたロレンス達。そこは北と南に別れ地主と市場の商人達で対立していた。女商人エーブと連絡をとり、噂の出所である商会へ向かうが、商会の主レイノルズからは情報は手に入らなかった。そんな時に港で不老不死の肉と伝えられるイッカクが捕獲される。お金にすれば桁外れの価値になるその商品を巡ってロレンスは北と南の対立に巻き込まれる。

初の上下巻。
コルがいるせいで、ますます打たれ弱くなっていくロレンスがせつなくて笑える。
ホロやエーブにからかわれ、ローエン商会のキーマンには軽くあしらわれ、上巻のラストには夜逃げを考える始末。
ロレンス、かなり可愛い。
クライマックスの逆転劇は、上下巻に引き伸ばされたせいか、あっという驚きはなかったけど、6巻に出てきた箱の謎を絡めてきたのは、さすがだなと思う。
こういうこだわり方で、物語を作る人は好きだ。