スタンド・バイ・ミー 東京バンドワゴン

スタンド・バイ・ミー 東京バンドワゴン

スタンド・バイ・ミー 東京バンドワゴン

東京の下町で七十年続く古本屋「東亰バンドワゴン」。そこを営む堀田家は13人を数える大家族。今回降り懸かるよしなし事は、古本を並び替える謎の老女。古本にクレヨンで書かれた告発文。居酒屋板前と女将の恋。アメリカから送られきた隠された日記。京都の古書会合で出された難題。小学生の女の子の後をつける羊男。我南人と青を巡るスキャンダル。とあいも変わらず一家総出でバタバタする大家族コメディ。


三作目で、それぞれの登場人物に愛着が湧いて来たせいもあるけど、とにかく読みやすい。登場人物が増えすぎてキャラが埋もれてしまうかなと思ったけど、そんな事もなく狂言回し役の還暦ロッカー我南人や本作のテーマそのものの勘一を始めとして、古書キチのみすずのきっぷの良さも楽しめて、なかなかバラエティに溢れていたと思う。子供達の活躍はそれほどなかったのが少し残念ぐらい。
あと我南人と忌野清志郎がダブってちょっと切なかった。