食堂かたつむり

食堂かたつむり

食堂かたつむり

同棲していたインド人の恋人に家財道具を一切合財持っていかれ逃げられた倫子。ショックのせいか声も出なくなった倫子は唯一残った祖母の形見のぬか床だけを持って故郷に帰る。スナックを経営している折りが合わないおかんから飼い豚エルメスの世話と引き換えに物置を貰い食堂に変えて店を開く。

久しぶりに肌に合わない作品だった。
以下ネタバレ。


かもめ食堂や豚のいた教室に似ているのは構わないんだけど、わたし達は生かされているというテーマを出すなら、飼い豚エルメスを食材にした時ぐらいは葛藤が欲しかった。冷蔵庫の中のエルメス用の餌を見て、哀しくはなかったけど、ちょっとだけつまらなかったと思う主人公にはどうしても共感できないや。
エゴでしかないのに正しいと錯覚する感覚にはついていけない。