ロミオの災難

ロミオの災難 (電撃文庫)

ロミオの災難 (電撃文庫)

5人しかいない高校演劇部。文化祭の演目を決め兼ねているところに、偶然手に入ったロミオとジュリエットを脚色した過去の台本。この台本で練習を始めた途端、みんなの様子がおかしくなり…

ネタバレすると幽霊譚なんだけど、ホラーの要素がありながらコメディを全面に押し出してくる展開でなかなか面白く、よく出来ている。
シェークスピアの有名悲劇を悲劇でありながら喜劇にしてしまう構成はセンスがあるし、青春恋愛話としても読ませる。
キャラが定型なのがもったいない。恋愛相関が肝なんだからもっと深く切り込んで欲しかった。