ミスマルカ興国物語Ⅲ

紋章を発見したヴェロニカ同盟のサフィナ領に向かったマヒロ一行。領主は12歳の少女で、叔父のヴァリオが領国を牛耳っていた。紋章は領国主催のキャラバンレースの賞品となり、ヴァリオと密約していた帝国と他の同盟領主の思惑も重なる中、レースが始まる…

マヒロを詐欺師として読んでたんだけど、どうもこの話は「項羽と劉邦」なんだと3巻になって気付いた。

マヒロの詰めの甘さが歯がゆかったんだけど、そういう話なら仕方がないのかな。盤上の戦いに見せ掛けた真っ当な英雄譚として読んで行く事にしよう。

はっちゃけレースのためか、政略的な印象が薄くなってるけど経済封鎖に緩衝地帯のルールと外交話は、相変わらずよく出来ているんで次巻も楽しみ。