火村英生に捧げる犯罪

火村英生に捧げる犯罪

有栖はベテラン推理作家が遺した結末のない作品を、現実の事件として火村に解かせようと画策するのだが…。逆説的な名探偵論としても面白い「あるいは四風荘殺人事件」
推理ドラマの構成作家が巻き込まれた事件を推理ドラマ風に解決する「雷雨の庭で」
一つの犯罪が延々と影を落とし、失う事の恐怖が破滅に導く。時効が絡んだアリバイ崩し「長い影」
大阪府警に火村を名指しにした犯罪予告状が届く。群像劇的な構成で、作者お得意？の乱れた日本語が解決を促す表題作「火村英生に捧げる犯罪」
他にWEB小説として発表されたショートショート４編を加えた火村づくしの短編集。