メグとセロン 三三○五年の夏休み
- 作者: 時雨沢恵一,黒星紅白
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いつも通りの時雨沢恵一。
今回はスピンオフという事で、群像劇になってるところが、ミソと言えばミソ。
で、話は代わるんだけど。
電撃第1世代、いや上遠野前後ぐらいだから第2世代ぐらいになるのかな?(大久保町とか第1世代な気がする…)。そこはラノベ歴史家にまかせるけど、この世代の作家さん(川上稔から渡瀬草一郎ぐらいまで? 勝手に纏めてるけど、これ以降電撃の本が目立つようになった気がする、それまでは富士見とスニーカーだけだったような…)は、立ち位置がしっかりしてるせいか、新シリーズとか始めても、安心というか安定感があって、ミステリでいう宮部みゆきとか東野圭吾みたいな感じで、破格なものを求めたいんだけど、あまり変なのは困るみたいな。
ライトノベルが、こういった成熟段階まで来たというのは素直に喜ぶべきだろうけど、その割には一般小説との格差はあまり変わってないよなっていうのが残念。
書店だと相変わらず漫画の横の棚だし。
桜庭一樹や有川浩、西尾維新とか乙一みたいな作家さんは、単行本やノベルスという形になって、一般小説に化けたけど、それを支えてきた作家さん達は、よくてアニメ原作でしかないみたいな感じがして、小説としては二流なのかねって思ってしまう。
漫画と小説、どちらが上か、みたいな不毛な話になってしまうから、この話を突き詰めても意味は無いのかも知れないけど、昔買えてた本が今は絶版、図書館にも無いというのが、ラノベには多過ぎて、ちょっと愚痴ってみた。