人生は、奇跡の詩
- 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- 発売日: 2007/07/04
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ロベルト・ベニーニは、いつ見ても、演技が達者で、うざくてキモい。
達者でうざいは、ハリウッドならジム・キャリー、日本なら野田秀樹と、探せば結構いるが、キモいまで揃ってる俳優はなかなかお目にかかれない。
良くも悪くもオンリーワンな役者。
逆に監督としては、選ぶテーマはいつも率直で、今回も主人公に詩人を配して、思いを言葉にすると、きっと伝わる、というストレートなものを扱っている。
しかもアラビアンナイトの本歌取りで、バグダッド攻略を語るという展開。
ちょっとドキドキする設定で、ほんと好みなんだけど、なぜかズレる。
たぶん撮影しだすと、勢いまかせになって、構成がバラバラになるのかな。
イラクシーンは、主人公の暴走で、戦争の凄惨さみたいなものが伝わってこない。まあ、そのあたりはわざとしてるのかもしれないけど。
原題にある虎と雪のシーンは上手いし、挿入の仕方も美しいけど、観てる側には振り回される演出で、ほんと優しくない。
でも、ラストシーンは素晴らしく、途中のうざさやキモさが全て吹き飛ぶような感動がある。
途中の細かいところは下手でダメだけど、最後まで見ると勢いで、感動してしまう。
なんか似てる展開をよくやる作品があったな。
尾田栄一郎のワンピースだ。