敬愛なるベートーヴェン

第九の演奏シーンは素晴らしい。
劇場にいって正解。浸った。

五線譜に、ペンを入れていく作業は、どこかエロい。文字を書いていく作業と違って、音符を記していく様子は、優美で軽やか。記号っていうのが、いいんだろうね。

ただなぁ、ダイアン・クルーガーって、地味なんだよな。量産型キーラ・ナイトレイって感じ。エロが足りないんだよ。5分の1ほどでいいから、スカーレット・ヨハンソン成分があればいいのに。

エド・ハリスは普通の胡散臭い親父になってた。
天才作曲家には見えなかったなぁ。演技が上手いから、人間臭さが出過ぎてたのかも。天才っぽい一瞬の煌めきみたいなのがなかった。

それにしても、なんでエピローグを映画の始まりに持って来たのかな。
第九演奏以降の締まりのなさを補うには、あのエピローグが必須だと思うんだけど。わかりやすいラストになるのが嫌だったのかなぁ。