チェーン・ポイズン
- 作者: 本多孝好
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/10/30
- メディア: 単行本
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何の生き甲斐も持てないままOLをしている主人公は、自分の名と一字違いの高野悦子の「二十歳の原点」を読み、死ぬ事を考えるようになる。ある日公園で死にたいと呟いた彼女は、見知らぬ人から一年待つなら自殺に最適な毒薬を差し上げますよと声をかけられる。訝しげに思うも、今から生命保険をかけていれば一年後に自殺でも保険金が支払われるという言葉に押され、一年を自殺する為に生きてみようと決める。一方、週刊誌の記者原田は、監察の田所からアルカロイド系の毒薬で自殺した女性が現れた聞かされる。女性の名は高野章子。自殺に不審な点はないという。しかし原田はここ数カ月間で連続して起きている服毒自殺者から、裏に何かが隠されているのではないかと疑い始めていた。
なんか薄っぺらい。
時代の空虚感とか出したいのかもしれないけど、上手いとはちょっと思えない。
それでも最後まで読めてしまったのは、その薄っぺらさに共感というより共犯めいた何かを感じたからかも。悪いと知りながらもやってしまうような。
それにしてもどんでん返しのような構成を取る必要はないと思うな。