メグとセロンⅢ ウレリックスの憂鬱

古びた倉庫の事件も解決し、演劇部の手伝いを続けるセロンとラリー。ある日、演劇部の副部長ソフィアが新聞部を訪れ、部長のアーサーが誕生日に欲しがっている「五十の蜂」の正体を明らかにして欲しいと依頼する。ソフィアのアーサーへの秘めた想いを聞いたメグは勢い込んで依頼を受ける。


タイトル通りメグとセロンのまごまごした関係が楽しい(セロンだけがまごまごしているんだけど)シリーズ3作目。
それにしても破天荒な人物造形ではないのに、キャラが立っていて、すんなり物語に入り込める。
アリソンの世界観を使って上手に青春小説として読ませているのがいいのかも。もっと深い話に持っていけるのに一線で止めてるのが、歯がゆくはあるけど、時雨沢小説らしいところなんだろうな。
とにもかくにもセロンのダメっぷりが素晴らしい一冊。