庵堂三兄弟の聖職

庵堂三兄弟の聖職

庵堂三兄弟の聖職

ホラー大賞なのに全然怖くない。しかもなんだか熱い。

リーダビリティは高いし、兄弟の関係性もよくて、三人の会話も罵倒の応酬だけど、絆みたいなものが感じられてくる。
死体加工職というグロテスクな仕事が、最後まで読むと爽やかに思えてくるのは、素直に作者の力量だと思える。

地についたエンターテイメントで、他の作品も読みたくなった。