藤堂家はカミガカリ
- 作者: 高遠豹介,油谷秀和
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2008/02/10
- メディア: 文庫
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異界ハテシナの住人であるハテビトの神一郎と美琴は、人間界の少年藤堂周慈の護衛を任される。強引に藤堂家に住み込んだ二人に、周慈の双子の姉春菜は戸惑うが、飾り気のない二人にやがて心を開いていく。
王道の筋を少しひねったいまどきのライトノベルなんだけど、セリフの掛け合いにセンスがあって、そこは面白い。表紙がレッテなのも皮肉が効いてる。
ただハテシナの世界観が弱いせいか、レッテや吸血鬼が周慈を狙う理由がいまいち掴めないし、アマテラスが二人に周慈を護らせた理由も納得できなかった。
春菜に関しては投げぱなっしのエピソードが多過ぎて、おそらく次巻以降の伏線にしてはいるんだろうけど、あまり誉められたものじゃない。
それでも神一郎と美琴のやり取りは好きだし、次巻も読んでみたい気にはさせられた。