藤堂家はカミガカリ

藤堂家はカミガカリ (電撃文庫)

藤堂家はカミガカリ (電撃文庫)

異界ハテシナの住人であるハテビトの神一郎と美琴は、人間界の少年藤堂周慈の護衛を任される。強引に藤堂家に住み込んだ二人に、周慈の双子の姉春菜は戸惑うが、飾り気のない二人にやがて心を開いていく。

王道の筋を少しひねったいまどきのライトノベルなんだけど、セリフの掛け合いにセンスがあって、そこは面白い。表紙がレッテなのも皮肉が効いてる。
ただハテシナの世界観が弱いせいか、レッテや吸血鬼が周慈を狙う理由がいまいち掴めないし、アマテラスが二人に周慈を護らせた理由も納得できなかった。
春菜に関しては投げぱなっしのエピソードが多過ぎて、おそらく次巻以降の伏線にしてはいるんだろうけど、あまり誉められたものじゃない。
それでも神一郎と美琴のやり取りは好きだし、次巻も読んでみたい気にはさせられた。