キッド・ピストルズの最低の帰還
- 作者: 山口雅也
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/05/22
- メディア: 単行本
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パンク本格5編。
「誰が駒鳥を殺そうが」
密室。トリックがどうというよりも、密室が成立する仕掛けが山口雅也らしい。
「アリバイの泡」
アリバイ。シチュエーションが素敵。トリックはそれほどでも。
「教祖と七人の女房と七袋の中の猫」
消失。道具立てが見事。宗教の使い方に唸らせられる。
「鼠が耳をすます時」
凶器。この逆説が山口雅也の真骨頂。
「超子供たちの安息日」
?。この前提ありのロジックミステリを、なんの躊躇もなくシリーズに入れられるのが、キッド・ピストルズの最大の魅力だと思う。