夜想

夜想

夜想

新興宗教の作り方、みたいな感じで読んでいったら、凄く熱い小説だったので驚いた。

絶望の深さを書き続けてきた作家が、救済について書くと、こんなに熱くなるのか、と。

宗教の始まりが、どんなに清らかな願いであっても、必要悪という言葉で、金をかき集めなければいけなくなる状況になる。
貫井の現在の宗教観を感じさせる一作。