群雲、関ヶ原へ
- 作者: 岳宏一郎
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/09/06
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
- 作者: 岳宏一郎
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/09/06
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
読み通しただけで、関ヶ原博士になった気がするほどの、大量の蘊蓄。
これ読んでから信長の野望とかすると、さらに楽しめるかも。
題名に偽りない群像劇で、とにかく多くの人物が描かれる、そして誰もがヒーローじゃないところが特筆する点か。
短編が集まって長大な小説になるところは、まさに歴史という感じだ。
でも、歴史好きじゃないとなかなか読み辛いかも。
官名で呼ばれたりすると、誰だかわからなくなるんだよ。甲斐守とか、中納言とか、左近将監とか。
何と言うか教養とか歴史小説のリテラシーがないと厳しいかな。ほんと読むのに時間がかかった。その分、満腹で実に満足したけどね。
新人物往来社のムックが好きな人は、嵌まると思う。
それにしてもこれがデビュー作とは、歴史小説作家ってすごい。